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微酸性電解水

食品添加物用の希塩酸を電気分解して生成する“環境に優しい殺菌剤”

当院は、うがい薬に「微酸性電解水(微酸性次亜塩素酸水)」を使用しています。微酸性電解水とは、食品添加物用の希塩酸を電気分解して生成したもので、除菌・殺菌・消臭などの効果があります。その効果は非常に強力で、細菌・カビ・酵母・ウイルスなどほとんどの種類の微生物に効果があり、大腸菌・サルモネラ菌・インフルエンザウィルスも殺菌できると言われています。しかし、それでいて手肌にはやさしく、味や臭いはほとんどありません。厚生労働省の食品添加物の殺菌剤にも指定されており、万一、直接触っても、飲み込んでも危険はありません。(ただし、飲用ではありません)

微酸性次亜塩素酸水は虫歯、歯周病や歯槽膿漏の原因となる菌を殺菌できる一方で、口腔粘膜などへのダメージをほとんど与えないため、虫歯予防や歯周病の治療に適していると言えます。またうがいをすることで口臭の原因となる細菌を死滅させることができますので、口臭予防にも有効です。

微酸性電解水とは?

殺菌力が非常に高い、pH6前後で微酸性の次亜塩素酸を含有成分とした殺菌水

微酸性電解水(微酸性次亜塩素酸水)とは、希塩酸(HCl)を無隔膜電解槽内で電気分解し、生じた塩素ガス(Cl2)が原料水(H2O-飲用適の井戸水または水道水)に溶け込み、次亜塩素酸(HClO)と塩酸を生成させてできあがる、pH6前後で微酸性の次亜塩素酸を含有成分とした殺菌水です。殺菌力が強く幅広い種類の細菌類・微生物を死滅させますが、味・臭いはほとんどありません。使用するのは食添の純度の高い希塩酸と飲用適の水だけで、10~30ppm程度の低い濃度でも十分な殺菌効果を発揮することが大きな特徴です。また、この微酸性電解水は食品添加物指定を受けています。

なぜ殺菌効果があるの?

殺菌に必要な次亜塩素酸が水溶液中にほぼ100%含まれており、水溶液のpHがもっとも安定しているのが微酸性電解水

殺菌効果は他の塩素系殺菌剤と同じ次亜塩素酸(HClO)によるものです。この次亜塩素酸は水溶液のpHが5~6.5の(弱酸性)のときにもっとも含有量が多く安定しています。水溶液のpHが高く(アルカリ性)なると次亜塩素酸の多くは次亜塩素酸イオン(ClO-)として存在します。殺菌効果の高い次亜塩素酸はpH9前後では約5%しか含まれていません(従来の次亜塩素酸ナトリウム溶液など)。なので次亜塩素酸ナトリウム溶液などは100~200ppm以上など高濃度で使用しなければなりません。しかも殺菌に有効な塩素の90%以上を未使用のまま捨てていることになり、排水処理や環境への影響も無視できません。
※次亜塩素酸(HClO)の殺菌力は、次亜塩素酸イオン(ClO-)の80~150倍と言われています。

逆に水溶液のpHが4(強酸性)を下回ると次亜塩素酸より塩素ガス(Cl2)の存在する割合が多くなります。塩素ガスとして存在するために気散しやすくなり塩素による殺菌効果は減少します。また、塩素ガスが空気中に拡散すると不快な塩素臭を感じたり、錆びを発生させる原因にもなります(強酸性電解水など)。殺菌に必要な次亜塩素酸が水溶液中にほぼ100%含まれており、水溶液のpHがもっとも安定しているのが微酸性電解水なのです。

よくあるアルカリ系塩素系殺菌剤と何が違うの?

殺菌成分である次亜塩素酸が多く含まれる水質特性からアルカリ系塩素系殺菌剤低濃度で高い効果を発揮できます

一般的に言われている次亜塩素酸は、『次亜塩素酸ナトリウム』又は『次亜塩素酸ソーダ』を主成分としているアルカリ系塩素系殺菌剤を指し、数百~数千倍希釈して使用します。一般的に次亜塩素酸の殺菌効果を得る為に、アルカリ系塩素系殺菌剤を水で希釈して使用したり、あらかじめ使いやすい濃度まで希釈して容器に入れて販売されたりしています。

この微酸性電解水も殺菌効果は同じく次亜塩素酸が主成分です。pH4.0~6.0域の微酸性が、殺菌の基である次亜塩素酸を95~100%近く有しており殺菌効果が高くなります。微酸性電解水はまさにこの範囲におさめるために作られたものなのです。

アルカリ系塩素殺菌剤はpHが8.0~9.5の為に、殺菌の基である次亜塩素酸は100ppmでも5%台の為に5ppm程しか含まれていません。濃度を高くして使用されているのはこの為です。

また、野菜や果物などの洗浄・殺菌に使用するとpHがアルカリ性のために酸性側の細胞組織(ペクチン質など)が破壊されやすくなり、味や風味に影響が出てしまいます。作業者にとっても塩素臭の問題や手荒れの原因になることも多くあります。

微酸性電解水はpH5.0~6.5という水質特性から、殺菌源である次亜塩素酸(HClO)は10~30ppmという低濃度でありながら次亜塩素酸ナトリウムなどのアルカリ塩素系殺菌剤の10~20倍である100~200ppmに匹敵する効果を持っているのです。

微酸性電解水と他の殺菌目的水との比較

水の安定性
微酸性電解水
遮光容器で密閉にしておくと2ヶ月以上安定して保存できます。
強酸性電解水
不安定なため、使用時、使用場所での調整が必要になります。
次亜塩素酸ソーダ
次亜塩素酸ナトリウム溶液となると安定します。
金属への影響
微酸性電解水
ステンレスなどには影響はありません。鉄は水道水より若干錆びやすい程度です。
強酸性電解水
塩素ガスを発生しやすく、原料に塩を使用するため乾燥によって塩が濃縮されることにより、金属が腐食しやすい。
次亜塩素酸ソーダ
微酸性電解水と同程度です。
危険性
微酸性電解水
塩素ガスはほとんど発生しません。
強酸性電解水
塩素ガスが発生するため、換気等の対策が必要です。
次亜塩素酸ソーダ
高濃度で使用されることが多いため、食材など原料、人体、環境に対する影響が大きく、手荒れや排水処理設備へのダメージがあります。また、酸の混合により塩素ガスが生成されます。
捨水
微酸性電解水
ありません。
強酸性電解水
原水の約半分は殺菌力のないアルカリ性の水が生成されます。
次亜塩素酸ソーダ
原水で希釈に使用するので捨水はありません。
原料
微酸性電解水
希塩酸(食品添加物)
強酸性電解水
食塩
次亜塩素酸ソーダ
次亜塩素酸ソーダ

どれぐらいの時間で効果がありますか?またインフルエンザウィルスには効果はありますか?

一般生菌、特に食中毒の原因菌でもある腸内球菌には秒単位で効果を発揮します。もちろんインフルエンザウィルスにも大きな効果があります。

微酸性電解水は食中毒の原因となる細菌類(大腸菌、サルモネラ、黄色ブドウ球菌など)に殺菌効果があります。一般的な微生物には電解水が触れた瞬間に殺菌効果を発揮します。また殺菌が難しい芽胞菌にも効果的です。芽胞菌には従来よりも温度を上げて(40℃程度)比較的長い時間漬けておくとより効果的です。

塩素系殺菌剤はインフルエンザウィルスにももちろんですが、ノロウィルスにも効果的です。ノロウィルスにはアルコール殺菌ではあまり効果が得られず、塩素系殺菌剤が効果的です。微酸性電解水は塩素系の殺菌水ですので効果的かつ人にも安全に殺菌効果を発揮します。

感染予防の基本は手洗いですので、微酸性電解水で手洗いをおこなっていただく、もしくは従来の手洗いをしっかりおこなっていただき、その後に微酸性電解水で最後にすすいでいただいても効果的です。併せてうがいにも使用していただくとより予防効果があがります。微酸性電解水は食品添加物に指定されているのであやまって飲み込んでも安全です。

微酸性電解水には害はないの?

もちろん害はありません。微酸性電解水は従来の殺菌方法にはない新しい“優しい”殺菌方法です。
1.食材・商品に優しい

pHは5~6.5の微酸性の殺菌水です。また10~30ppmの低い濃度でも十分な殺菌効果を発揮しますので食品の持つ本来の風味を害することや、食品への塩素臭移りもほとんどありません。また、従来の殺菌後のような水道水でのすすぎもほとんど必要ありません。微酸性電解水は平成14年6月10日に厚生労働省から食品添加物の指定を受けています。

2.人に優しい

安全性が高くあやまって飲み込んでも危険はありません。手荒れの心配もありません。毎日のうがいや手洗いにも安心してご使用ください。使用の際には人手による希釈なども必要なく、個人差による希釈濃度のバラつきなどもありません。水道水感覚で誰でもすぐに、そのまま簡単に使えます。

3.器具・装置・設備に優しい

ステンレスにもほとんど影響をあたえません。微酸性電解水は空気中への塩素ガスを発生しづらく、原料に塩を使用していないので“塩”の残留の心配がありません。強酸性電解水などと比較しても腐食性は低いです。使用後に水道水などですすぎをおこなう必要もほとんどありません。器具・備品はもちろん床や排水管などの設備への影響もほとんど心配ありません。

4.環境に優しい

微酸性電解水は効果を発揮すると(有機物に反応すると)有効塩素が失活してしまいただの水に戻ってしまいます。微酸性電解水を使用後にそのまま排水しても排水設備はもちろん、自然環境へも影響はありません。

5.経済的コストに優しい

毎日のランニングコストは原料となる水と希塩酸、それと電気代だけです。従来の殺菌方法と違い殺菌処理後に洗い流す必要もほとんどなく無駄な水の使用を削減できます。また、強酸性電解水の生成時のように反対の性質のアルカリ水が出てしまうこともありません。全量殺菌効果のある電解殺菌水を必要なときに必要な分だけ使うことができます。微酸性電解水は保存安定性に優れています。遮光・密閉で保存する場合は2ヵ月以上は効果を維持した状態で保存することもできます。

微酸性電解水を使用する際に注意することは?

殺菌効果を発揮するとただの水に戻ってしまうため、予防を目的とした使用を心がける必要があります

微酸性電解水は薬品ではありません。殺菌効果を発揮するとただの水に戻ってしまうため、微酸性電解水は予防目的が一番的確な使用方法になります。

たとえば室内などの“カビ”ですが、水自体は浸透性が無いので根元深くまで微酸性電解水が届くことは難しいです。(表面上で反応して失活してしまうため)なので、まずはキレイに洗浄をおこない、元を除去したうえで予防的に室内などの毎日の洗浄に使用することでカビの発生自体を事前に防ぐことができます。加湿器を使用すれば室内の加湿と空気の“洗浄”を合わせて行うことができます。

また、有機物に触れ殺菌効果を発揮するとただの水に戻ってしまうため、シンクなどに溜めて原料(野菜や肉・魚など)の洗浄を何度もおこなう場合などはそのままでは殺菌効果が低下してしまいます。その場合は新たに足し水しながら使用していただくことが必要になります。また、微生物に対して常に新しい殺水が当たることでしっかりと殺菌効果を得ることがでます。ただ漬け込んでおくよりは、“新しい微酸性電解水を足し水する”“軽くかき混ぜる”など水流をおこすことで対象に対して常に新しい水が当たりより効果的になります。

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